今週は、肥育牛農家さんの経営診断と今後について相談がありました。
肥育牛の損益を過去3カ年並べて解説。
肥育牛は10か月の子牛を仕入して、20~18か月後に立派な枝肉にして販売します。
そのため、当期で仕入れて販売するわけではないので、仕掛品まはた棚卸が発生します。棚卸は、仕入した牛の価格に1日あたりの飼料代×飼育日数をかけて求めます。厳密にいえば、製造経費の中でも育成に掛かったものは計算します。
この棚卸作業をきちんとやっていないと正確な経営診断ができないのですが、他の耕作作物と違い難しいところです。
2017年~2018年の仕入れ価格は80万~90万と高値が安定していました。
そうなると2018年、2019年、2020年と素畜費と期首棚卸高は高くなり収益を圧迫しています。さらに枝肉価格も下がり、事故も重なると肥育経営は大変な状況です。
また、肥育牛と耕作作物を一緒に経営しているケースが多く、耕作作物と部門別損益を出すことも大事です。
今後については、一貫飼育に乗り出すにはリスクを覚悟すること、収益の悪い肥育を増頭することはCFを悪化させること。収益が見込める耕作部門の拡大と肥育は今はじっと技術を高めて原価計算を継続する方向性を助言しました。
それでは、今週の振り返りです。
1.1/4 月曜日
仙台オフィス内勤
2.1/5 火曜日
PM 石巻 肥育農家の経営診断
3.1/6 水曜日
仙台オフィス内勤
4.1/7 木曜日
PM 岩手県 ZOOM財務研修「原価計算と予測損益の立て方」
5.1/8 金曜日
AM 宮城県経営戦略会議
PM 花卉農家 月次ミーティング(ZOOM)
6.1/9 土曜日
仙台オフィス内勤
7.1/10 日曜日
お休み