今週は、新規就農者の経営相談
今後の経営と資金繰りが心配とのことでしたが、
大変すばらいいご夫婦で、本当に新規就農者のお手本といえる
経営をされております。
1.いちごの技術
二人とも非農家出身ですが、いちごで新規就農をすることを決め
それぞれ別々の農業法人で勤務してしっかり修行されております。
特に、ご主人は「さちのか」というめずらしい品種に取り組み、しっかり技術を
習得されての就農です。
2.販売力
めずらしい品種、土耕での強みを生かし、直接量販店へ納品
パッケージも市場規格とは差別化して少量パックで工夫されています。
また、露地ではズッキーニに特化してしっかり売上を上げています。
3.奥様の経営力
月次の会計入力と本年度の着地予測をしっかりされ、資金繰り表も自力で
作成されていました。話していると、いろいろな経費や来年以降の売上予測も
頭にしっかり入っています。「このような方なかなかいませんよ」とお話しますと、本人は「いやいや、とにかく必死ですから」と。
4.通勤農業で夫婦で畑に向き合う
圃場は、仙台の自宅から車で30分。子供を保育園に預け朝から夕方まで夫婦で畑と向き合う。
一度圃場に出たら帰れないからこそ、の強みだと感じました。
いちごの単収は初年度から2トン→3トン→3.6トンと確実にステップアップしております。
5.中古トラクター
写真は中古トラクター。オークションで購入し、2000hrは超えています。
自分たち新規就農者には新品なんてとんでもない。と話しておりました。
JAに整備してもらうと、この価格ではいい買い物をしたと言われたそうです。
ご主人はいちごの栽培に全力をあげ、奥様が販売から経営全般まで
なんと、奥様が事業主として確定申告されております。
女性が全面にでること。自分は大賛成です。それぞれが得意分野で役割分担をしながら、お互いのリスペクトを忘れずにいいパートナーを築いておられます。
(旦那さんとはご挨拶だけで話しておりませんが、奥さんをたてて器の大きい方だと想像しております。きっと、自宅に帰ってからも夫婦でいちごの話ばかりしているのでしょうね)
作物に向き合い、顧客と向き合い、数字に向き合い、夫婦で話し合う。
全てに前向きであると、自然と周囲からも応援の手が増えていくと思います。
一つ一つの話にきちんと響くので、わずか2時間で、3回分くらいの財務の話、事業計画の話を詰め込んで話してしまいました。
これからは、多くの新規就農者を引っ張っていく夫婦になると確信しております。
今週の振り返りです(今週は自宅が多く、体が楽でした。)
1.9/28 月曜日
AM 石巻 集落営農の法人化、事業計画作成についての相談
PM 顧問先のZOOMミーティング
2.9/29 火曜日
PM バラ農業法人の事業計画作成(ZOOM)
3.9/30 水曜日
内勤
4.10/1 木曜日
内勤
5.10/2 金曜日
PM 名取 いちご農家 経営相談
6.10/3 土曜日
PM 顧問先 スタッフミーティング(ZOOM)
7.10/4 日曜日
自宅にて原稿書きなど