今週は宮城県の県北で普及員の検討委員会に出席。(年に数回、普及員の活動計画と結果を報告いただきコメントさせていただいております)
県の普及員は技術職として稲作、園芸、果樹などの専門職の方をさしますが、
経営指導班もあり、法人化、補助事業の申請、簿記指導、重点指導経営体のPJ、経営の幅広い分野をカバーしております。
農業の現場を知りつつ、経営についても優秀な方もたくさんいます。
(自分も教えていただくことが多いです。)
県の仕事で現場に入るとご一緒することも多いのですが、改めて普及員について触れてみたいと思います。
普及員と経営コンサルの違いは、農家さんから見れば無料か有料の違いかもしれません。目的で言うと、普及員は、県の農業発展という大きな目的のために細分化された各項目の目標を取り組んでおります。経営コンサルはあくまで契約した農家さんが限定となります。
普及員のもう一つの違いは、重点指導農家で培った経営指導を地域に広めていく役割があると思います。一つの農家に深く入るのが経営コンサルだとすると、経営のノウハウを標準化して取り組みやすくして、できるだけ多くの方に広める役割があると思います。
それと、補助事業に関する経営体、新規就農の指導に関わると事業計画の作成」を必ず指導します。補助金を通すために事業計画を作成し、その後に現場で活用されていないことが現場で感じる大きな問題点です。書いた計画の進捗を管理するのも普及員の大事な役割ではないかと近くで普及員活動をみていて感じることです。
事業計画を達成したところに補助事業を出す、きちんと計画に対して進捗管理を実行する所に補助を出す。これが理想ですが、現実では、マンパワーの問題、農家の意識で難しいのが現状です。
一方で経営コンサルの目的は、資金繰り、事業計画の作成から進捗管理と継続して支援することです。経営は計画を立てた後からが大事で、その場だけで解決できることばかりではないからです。この点でいうと、広く経営ノウハウを広める普及員と継続して深く入る経営コンサルの違いがあります。
今後は、経営の規模拡大や法人化、6次化が進む一方で、投資後にうまくいかない場合の支援などが増加し、バンクミーティングの資料作成や同席といった再生支援など重い案件の支援も求められていくと思います。この時に、普及員の活動が広く浸透しているとこうした重い案件を抑制することになりますし、経営コンサルは大きな痛手をおった経営体をいち早く治す専門性も求められます。このように、普及員と経営コンサルで現場で時に一緒になり役割分担をしていくことが大事であると感じております。そのためにも、双方のレベルアップと連携が重要です。
では、今週の振り返りです。
1.8/31 月曜日
終日 東根市 アグリウーマン塾のフォローアップ研修
卒塾生の事業計画発表後の進捗について、できたことから自社の強みは何か?掘り下げました。
2.9/1 火曜日
AM 県北にて土地利用型大規模法人の新規役員とのミーティング
PM 普及員の検討会にて現地視察
一つめは、肥育農家で10か年勤めた方の新規就農(繁殖農家)
視察2か所目は、最新の環境制御型ハウス(きゅうり50a)
積算日照からの自動給水、炭酸ガス、ハウスの開閉も気温、湿度、センサーから得たデータを元に管理していました。長年の栽培のノウハウに頼っていた技術をPCを活用して労力を収穫、選別に集中でき効率化が図れます。
3.9/2 水曜日
内勤
4.9/3 木曜日
AM 県北で稲作農家さんの原価計算の指導
PM 青果物流通関係のZOOMミーティング
5.9/4 金曜日
AM 仙台にて宮城県経営相談所戦略会議
PM 山形市 バンクミーティング同席
6.6/5 土曜日
PM 仙台ブランチのオーガニックマーケットに太白区まちづくり評価委員会の皆様と
7.6/6 日曜日
PM 中小企業診断士 更新研修(ZOOMにてコーチングを学びました。)
(中小企業診断士は、年に1回の座学研修と実務経験の証明を5年間更新で行います。)