先週は、宮城県の登米普及センターの評価委員会に出席しました。
県の普及活動の長期計画に基づいて、地域の普及センターが毎年の計画、重点プロジェクト活動の進捗等をご報告いただき検討委員で協議する活動です。
その前段で、同地域で普及指導しているりんごのジョイント栽培を視察しました。
通常は植えた1本の木から収穫をしますが、通常の2.5倍ほどの密度で苗木を植え、この写真のように接ぎ木をして樹どおしをジョイントさせて、根から吸い上げた養分を均等に実の方に送り、このように均等に実をつけ、収量を安定させる技術です。
県内では、荒浜のフルーツパークで取り組んでおり、そこで取り組む大学の先生と普及センターの指導で現在挑戦しているそうです。
定植2年目から従来のりんごと差が出始め、6年後にはなんと反収3.5トン 従来の1.5倍くらいの収量に達しております。収量が安定してくると、今後は樹勢のコントロールが大変なため、ジョイントした樹を切断していくそうです。
父が導入したそうですが、後継者夫婦が熱意をもって果樹園を経営しており、新しい技術を導入することで、事業承継も円滑におこなっていることが、農園を説明している息子さんの口調から感じました。
宮城県登米普及センター活動のリンクはこちらです。