先日、3年前から支援してきた農業法人で

バンクミーティングがありました。

3年前は、コロナで大変な時期で先が見通せず

新規品目の動向、既存品目の減収

問題山積みの中で金融機関皆様を集め

バンクミーティングを開催し

返済の一時猶予を求めながら

事業計画と進捗の報告を続けてきました。

今回、前期の大幅な業績回復により

資金繰りが改善し、今後の返済をプロラタ返済ではなく

一気に通常返済に戻すという提案を

了承いただきました。

結構な額の返済があるのですが

2期先までの資金繰り表を作成し

残高は減少していきます。

それでも、役員のモチベーションは

きちんと約束した返済を実行した上で

計画以上の実績を引き続き達成して

資金繰りも好転させていく決意の表れが

金融機関の皆様にも伝わったと思います。

毎月の数値を管理しながら

父親から息子への事業承継

新品目の模索と計画達成

既存品目の改善

いろいろなことがありましたが

こうして返済猶予していた状態から

通常返済するまで状況を改善できたこと

ひとえに

役員皆さんの力で

金融機関からもきちんと評価されておりました。

返済猶予やプロラタ返済が当たり前になると

自社の経営改善よりもその時その時で

返せる範囲で返せばいい。

こうなってしまうと、金融機関からの信用もなくなり

自社の再建がますます困難になっていきます。

がんばって、経営改善して

通常返済に戻す。

この気迫が改めて大事だと感じました。

銀行を出て

事業承継した息子より

今後、通常返済に戻り

以前のような四半期ごとのバンクミーティングはなくなりましたが

引き続き

顧問契約の継続のご依頼をいただきました。

最初は

バンクミーティングで事業改善報告を手伝ってもらうための

契約であったと思います。

自分としては、バンクミーティングだけの対策というよりは

その後も経営がよくなるように

支援してきたので

こうして改めて

自分の役割を理解していただき

うれしい瞬間でした。

写真は、庄内平野の稲作風景です。

もうあと少しで

黄金色の稲穂に変わりますね。