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一言でいうところの課題

先日、大規模稲作農家で園芸を積極的に取り入れており、雇用も積極的でがんばっておられる方との面談で「うちは一言でいうとどこが悪いのでしょうか?」と聞かれることがありました。

一言でいうところの課題は、一番本質の課題です。今までのヒアリング、複数年の数字から見て、自分が感じる本質を伝えました。

課題はどの経営でもたくさんあります。どんなにいい経営をしていても課題がない経営体はありません。

その中で、課題の本質はここだなと感じるところがあります。

課題の本質の例としては、部門別損益をして貢献利益の出ていない(部門別損益で大きなマイナス)品目の存在。冬場の部門、労務費や収量が極端に悪い品目、過剰投資、極端な規模拡大局面、家族間でお金の管理が不透明になっている。経営規模と正社員の体制が合っていない。契約先との価格が極端に安い。などなど

経営体によっていろいろですが、ここが一番のテーマだと思うところ。最優先で修正してほしいと思うところです。

ですので、「我が家の経営を一言でいうと何が悪いのでしょうか」

このように聞いてくれる農家さんは、家族全員、役職員全員が一生懸命がんばっているからこそ、課題が多すぎて方向性が分からなくなるお気持ちが背景にあると思います。

ですので、「すごくいい質問ですね」と答えてから回答しております。

経営課題の優先順位を考えること。課題解決の方向性を考える上で「この質問」と向き合うことは、とても大事だと思います。

中間山地の40haの農事組合法人 昔からのトラクターを大事に活用され借入金が少なく財務の安全性は高いです
他にも古い機械がたくさんありました。
一方で100haを超える大規模な農事組合法人の機械。高性能のトラクターが何台もあります。

ハローは面積が大きいので刃の消耗も激しく投資と修繕費の負担が重いです。同じ農事組合法人でも地域の背景、組織により経営の考え方は違います。どちらがいい悪いとは一概に言えません。

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